メゾネットタイプのアパートを建てて欲しい

元々畑だったところから分筆と農転を行い、お客様のご要望の間取りを元にメゾネットタイプのアパートを新築致しました。
以下、施工詳細画像です。
何もない所からのスタートとなるので、まず道路に埋設されている基準から糸を張り、大元となる基準線を決めてから建物の位置などを導き出します。この時に基礎の頭レベルなど決めておく必要があります。
普段何気なく住んでいる家ですが、基礎の高さはとても重要な所でして…。
道路からの家の1階部分の床の高さや玄関の高さ、庭や駐車場の高さなど、色々な所と関わってくる大事な部分です。
なので家を建てる場所は勿論正確に行う必要がありますが、基礎のレベルもとても重要となります。
基礎は地面より下になるので根切りという一度土を掘り起こして下地に砕石し、転圧を行い基礎の基礎を作っていきます。
地鎮祭で頂いた鎮物もこの時に設置して防湿シートを敷きます。周りの捨てコンクリートに墨を出し、新たに動かない基準を設定します。
基礎の配筋と基礎外周の型枠組みを行い、基礎配筋検査を行います。
ここでしっかりと基準に沿った配筋を行っているかをチェックしていただきます。配筋検査をクリアしたらコンクリートを流し込んでいきます。
コンクリートを均しながら一気に流し込んでいきます。硬化との闘いとなるため、コンクリートのミキサー車が何台か連携を取って搬入してきます。
全て流し込み整えた後コンクリートが乾くまで待ちます。(基礎養生)
季節や天候、立地条件によって乾きの速度が違います。
この時は3月で3日間寝かせて次に行う基礎内部の立ち上がりの型枠を組んで生コン打設を行いました。
床ベースが固まったら、次に基礎内部の立ち上がりの枠組みを組んで生コン打設致します。
この時アンカーと呼ばれる基礎と土台を固定するための金物も設置致します。
土台を敷いて固定し、鋼製束を立てていきます。
上棟するために足場を設置します。
真っ直ぐ建てるために水平や垂直など意識して角度調整を行い金物で固定していきます。
幣芯棒(幣束・幣串)と呼ばれる墨入れをした棒に、御幣などの扇を飾り上棟式を行います。
無事事故もなく棟まで上がりました。
床下には基礎の時に通しておいた給排水用の穴に集約させた給水管など合理的に配管していきます。
破風板や鼻隠しの下地などもこの頃に施工していきます。
構造用金物をビシビシ取り付けていきます。
基礎と土台と柱を止めるホールダウンアンカーとホールダウン金物。
上下階の柱を引き寄せるためのホールダウン金物。
柱と土台や柱と梁を繋げる柱頭柱脚金物。
筋交いと柱を固定する筋交い金物。
梁と梁を繋げる羽子板プレートや短冊。
大きな抱き枕みたいなものは断熱材です。
断熱材も今回は2種類あり、通常の厚みの物と、通常より厚みのある物を使用しました。
通常より厚みのある断熱材は界壁用です。
構造材が丸見えの状態ですが、やはり木には存在感があります。
幣芯棒(幣束・幣串) も屋根裏に祀られております。
瓦の袖瓦の部分は破風板を板金で巻き、差し込む為まだ本締めでの固定はしておりません。
配線も着々と進んでおります。
今回の新築はメゾネットタイプのアパートなので、居住者同士の間の壁に界壁というものを
設ける必要が法で定められており、ボードの厚さが2枚となっております。
この界壁は屋根裏まで隙間なく全てに施工されます。
屋根裏から行き来が出来たら困りますものね。江戸川乱歩の小説を思い出しました。
ベランダもFRP防水塗装前にケイカル板を敷きます。
外壁下地材にも防蟻・防腐処置を行いました。
断熱材が天井、壁と至る所に敷き詰められています。
ユニットバスの壁も断熱材を施工しております。
クローゼット、ウォークインクローゼットなども棚が設置されました。
ベランダもFRP塗装が施されました。
ユニットバスも無事設置されました。
今回同じ形の作りのメゾネットが並列しているため、全ての物が2個同じように設置されています。
窓だけは左右非対称です。
外壁の方は透湿シートが貼られ給湯器設置部分のガス管などが配備。
外壁の下地材の通気胴縁なども施工されております。
初めの2枚の写真は同じように見えますが、アパートの西面の台所と東面の台所です。
窓の場所が異なります。
階段下は収納スペースを設け、電話線、ネット回線をそこに集約しております。
アパートなので電気メーターも2つです。
屋根の下の部分にある軒天もお客様のご希望の色に塗装されました。
軒天は基本影になる部分なので選んでいただく色より若干黒く見えるので、選定していただく際には予めお伝えしておきます。
ベランダ防水も完了し、外側はすっきりしました。
駐車場はコンクリートを打設する前にカーポートを組み上げます。
駐車場は4台が並列できる形です。
そのため建物横の両サイドに園路が通っています。
園路と駐車場のコンクリートの仕上げは「刷毛引き」にしてあります。
仕上げには「金ゴテ(カナゴテ)仕上げ」と「刷毛引き(はけびき)仕上げ」がありますが、「金ゴテ」はツルツル。「刷毛引き」は刷毛で模様をつけたような線が入ります。
一見「金ゴテ」の方がツルツルで見栄えが良く見えがちではありますが、雨や雪の日などでは凄く滑ります。
その点、刷毛引きは線が入っているのでザラザラしており滑りにくいです。
こちらもお客様の好みですが、外構など雨がかかる部分に関しては刷毛引きをお勧めしております。
インターホン付きのポストも設置されました。インターホンはこの後付きます。
施工写真を振り返ってみると、もっともっと細かい所を説明しながらご紹介したい気持ちに駆られるのですが、膨大な量になってしまうため、この位の流れの紹介になりました。
家を建てるには、とても沢山の職人が携わっている事が分かるのではないでしょうか。
今回はメゾネットタイプのアパートの新築でしたが、「家を建てたい!」と思っているお客様がおりましたら、どうぞお気軽にお問い合わせください。
こちらのアパートのご依頼も初めはお客様の一枚の間取りの紙切れからスタート致しました。
そこからお打合せを重ねて、新築アパートが完成しております。
お客様の想い描いている建物をお伝え下さい。実現させるために斎藤材木店は全力を尽くします。
どうぞよろしくお願い致します。